第4回スポーツリハビリテーションワークショップ

日時: 平成22年10月2日(土)17:30~21:00
場所: 東京医科歯科大学5号館4F講堂

テーマ:「下腿・足関節・足部のスポーツ外傷・障害」

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18:00~19:00

座長  東京大学整形外科                  中川 匠 先生  
講師  順天堂大学整形外科                池田 浩 先生

19:10~20:50

座長  (有)リニアート                    増田雄一 先生
講師  東京医科歯科大学大学院運動器外科学分野  八木茂典 先生

座長  日本女子体育大学健康管理センター       板倉尚子 先生
講師  関東労災病院リハビリテーション科         園部俊晴 先生

 

 10月2日(土)、東京スポーツ整形外科研修会第4回スポーツリハビリテーションワークショップが、「下腿・足関節・足部のスポーツ外傷・障害」をテーマに開催され、251名が参加した。 講演1では、池田浩先生(順天堂大学整形外科)が難治性の「跳躍型脛骨疲労骨折」と「第5中足骨疲労骨折」について解説した。疫学調査の結果、発症要因のポイントとして、特に発育期の骨構造の脆弱性の問題、アライメントの問題が大きく関与しており、これまで一般的に知られてきたトレーニング要因とは相関がないと報告された。治療については、選択肢として手術療法を検討されるべきであると述べた。 講演2では、八木茂典先生(東京医科歯科大学大学院運動器外科学分野)が「シンスプリント」について講演した。疫学的調査の結果、これも過去の報告で示唆されているトレーニング量や「回内足」と相関はないと報告した。治療については、約200例をタイプ分類し、タイプ別に治療することで早期復帰が得られたと述べた。 講演3では、園部俊晴先生(関東労災病院リハビリテーション科)が下肢・体幹の「運動連鎖」を用いて下腿・足関節・足部疾患にどうアプローチするかを述べた。「運動連鎖」は知識として知っているだけではなく、臨床でオートマティックに利用できることが大切であり、実技を多く取り入れた講義は、参加者が実感することで理解を促した。 (筑波大学大学院・栃木県アスレティックアスレティックリハビリテーション研究会 村上憲治)